フタバガキ科樹種の成長応答予測のための打合せ及び野外調査

報告書番号 出張年月 国名 関連プログラム 公表年月日
H30-0301 2018年11月 - 2018年12月 マレーシア

成果の概要

出張者はマレーシアにおいて環境ストレスに対して頑強な人工林造成の実現を目指して、フタバガキ林業樹種4種(Shorea leprosula、Shorea macrantha、Shorea roxburghii、Hopea odorata)の環境ストレスに対する成長応答パタンの解明に取り組んでいる。光合成生産の場となる葉や水分吸収の場となる細根の動態は樹木成長を決定的に左右するため、成長応答パタンの解釈を行うために葉群と細根の動態を定量化する必要がある。今回の出張においては各樹種の1個体について、粗根付近の細根の発生が見られる箇所にアクリル製の根箱を設置して、細根の動態観測を開始した。また、各樹種の環境ストレスに対する成長様式を評価するために、光飽和した状態での純光合成速度と蒸散速度を測定した。また、対象樹種の1種であるShorea leprosulaの異なる9地域個体群から採取された苗を用いて造成された人工林において、葉面積指数センサーのキャリブレーション用のデータの追加計測を行った。結果として、樹木個体の総葉面積と樹冠面積及び葉面積指数センサーのデータをパラメータとした関係式を構築することができた。

マレーシア

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