成果の概要

精米時の砕米発生の低減化はフードバリューチェーンに関する重要な課題であり、官民連携の共同研究による新開発の籾摺りロールの評価のため、タイでの試験支援を行っている。本出張では、タイでの試験支援に先立ち、実際の試験規模や手順等を把握するため、中国で実施中の新開発の籾摺りロールの精米工場での試験を視察し、タイの精米工場での籾摺り試験の設計に必要な情報を収集した。さらにタイでは、中国で収集した情報を元に、籾摺り試験の実施予定サイトとなる精米工場において、試験内容の説明や籾摺り試験に関連する調整を行った。またタイでは、共同研究機関において、発酵米麺・米粉に関する研究の方向性について、担当者間での打合せを実施し、非発酵米麺におけるコメ貯蔵蛋白質の局在と、籾の高温加熱による膨化に関して検討した。