アジア・島嶼資源管理:共同研究機関との実施内容協議、実証試験の準備(インド)、気候変動対応:作物保険導入予定対象村周辺の土壌塩分濃度測定(ミャンマー)、農地塩害:ワークショップ参加、センサーデータ回収(ウズベキスタン)

報告書番号 出張年月 国名 関連プログラム 公表年月日
H28-0463 2017年02月 - 2017年03月 インド, ミャンマー, ウズベキスタン

成果の概要

インドでは、中央土壌塩類研究所(CSSRI)、国立農業研究所(IARI)を訪問した。CSSRIでは、浅層暗渠排水技術(カットソイラー)の除塩効果検証のため、ライシメータを用いた試験実施計画を担当研究員と作成した。IARIでは、耐塩性ダイズ育種開発後の適用性試験について意見交換を行った。
ミャンマーでは、エーヤワディ管区内のタウンシップ(ラブッタ、ミャウンミャ)の水田を対象に、深さ60 cmまでの土壌の電気伝導度(EC)とラブッタ海岸付近からミャウンミャに至る土壌ECおよび河川水等のECを測定した。今出張期間中は雨期前の乾燥時期であり、稲作が行われていない地域の地表面は硬化し、表層の土壌ECは海岸に近いほど高い値を示した。河川水のECは既往研究の塩水遡上ラインと概ね一致した。
ウズベキスタンでは、塩害調査ワークショップに参加し、調査結果報告と技術マニュアルの討議・意見交換を行った。実証試験地でのモニタリングデータから、浅層暗渠排水技術(有孔管とカットドレーンの組合せ)導入1年目の除塩効果は、表層から10 cm程度であり、30 cm以深では効果が見られなかった。

インド
ミャンマー
ウズベキスタン

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