土壌カラム試験終了時の分析、センサーデータの回収、排水ブロック内の土壌塩分濃度測定

報告書番号 出張年月 国名 関連プログラム 公表年月日
H28-0226 2016年09月 - 2016年10月 ウズベキスタン

成果の概要

実証調査地から採取した直径20 cm、高さ74 cmの不攪乱土壌カラムと地下水位を一定に保てるマリオット給水装置を用いて、深さ約30 cmに形成されている硬盤層を破砕した場合と未破砕の場合において、乾燥過程での土壌水分、土壌塩類の動態を把握した。蒸発試験後の土壌電気伝導度(EC)、pHプロファイルは硬盤層破砕と未破砕でほぼ同じ結果を示した。この原因は、蒸発試験前に行ったリーチング溶脱試験により、蒸発試験の初期条件が硬盤層破砕と未破砕で差違がなかった影響と考えられる。リーチング作業前に硬盤層を破砕することで作土層内の土壌塩分は速やかに洗脱されるが、土壌コロイドおよび炭酸カルシウムを含む土壌溶液が深さ45 cm程度に沈積してしまい、より深い層位に硬盤が形成されることが示唆された。実証調査地であるヤンガバット水利組合の排水ブロック内に設置している土壌水分・EC・地温観測のためのセンサーと地下水位計および地下水EC計による観測データを回収した。また、浅層暗渠排水技術導入による除塩効果を確認するため、実証調査地であるアフメドフ水利組合内の排水ブロックにおいて面的な土壌ECの測定を行った。

ウズベキスタン

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