作物保険導入予定対象村周辺の土壌および河川塩分濃度測定、過年度の土壌塩分データ収集

報告書番号 出張年月 国名 関連プログラム 公表年月日
H29-0486 2018年03月 - 2018年03月 ミャンマー

成果の概要

エーヤワディ管区デルタ地域に位置するラブッタタウンシップを対象に、河川の電気伝導度(ECw)、濁度及び懸濁物質濃度を測定した。また、調査した河川沿いの水田について、地表面から深さ60 cmまでの土壌の電気伝導度(EC1:5)を測定した。今出張期間中は雨季前の乾燥時期であることから、塩水遡上が生じていることを確認した。河川水の濁度と懸濁物質濃度との間には強い正の相関があり、これらの測定値は河口から上流に向かって高い値を示した。また、濁度とECwの関係は累乗近似で表され、濁度が低くなるに従ってECwが高い値を示した。一方、深さ60 cmのEC1:5は、全測定地点にわたり、2017年3月の調査結果と概ね一致していたことから、塩水遡上の範囲は1年前と同じであることが推定された。
農業畜産灌漑省(共同研究機関)傘下のラブッタ農業局(DOAラブッタ)を訪問し、過年度の河川塩分濃度の測定データを収集した。しかし、DOAラブッタでは土壌塩分濃度の測定が行われていないことがわかった。

ミャンマー

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