作物保険導入予定対象村周辺のイネ葉緑素量、土壌電気伝導度及び河川塩分濃度測定

報告書番号 出張年月 国名 関連プログラム 公表年月日
H30-0345 2018年11月 - 2018年12月 ミャンマー

成果の概要

主にラブッタ郡区を対象に、雨季終了後における水稲葉身のクロロフィル量(SPAD)と土壌の電気伝導度を測定し、調査と同時期における過去5カ年のリモートセンシングデータによる植生指数NDVIの平均値と比較した。SPAD値とNDVIに有意差は認められなかった(p>0.05)。過去3カ年の土壌電気伝導度測定結果より、塩水遡上の影響を受ける地域では乾季に塩類集積が生じるものの、雨季の降雨により60~80%の塩類が溶脱されることを推定した。
衛星データから求めた河川塩分濃度の推定式の適用可能性を調べるため、異なる時期でデータを取得し、その評価を行った。前回(3月)と今回(11〜12月)の調査で計測されたSentinel-2衛星のバンド3(緑:560 nm)の反射率と河川塩分濃度(EC)は同一曲線上にプロットされ、推定式の堅牢性が示された。また、季節・河川ごとに検量線を求める必要はなく、同一の推定式を使って河川塩分濃度の時空間変化パターンを推定することが可能であることが分かった。
対象地域の河川は鉛直方向に一様な塩分濃度であり、強混合型であることを確認した。

ミャンマー

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