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188. 世界土壌デー

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明日12月5日は、国連食糧農業機関(FAO)が定める世界土壌デー(World Soil Day)です。2020年は、土壌の生命維持、土壌生物多様性の保護(“Keep soil alive, Protect soil biodiversity”)を謳い、土壌管理、土壌生物多様性ロスの回避、土壌の健全性向上に対する政府・組織・コミュニティ ・個人の意識向上を通じ、健全なエコシステム持の重要性を喚起することを目指しています。

開発途上国には農業国にもかかわらず長らく農業生産性が低迷している国が多くありますが、その主要因の一つは土壌の低肥沃度であると言われています。アフリカ農村などでは、適切な土壌保全管理や肥料投入を行うために必要な資源や知識が不足した農家も多いのが現状です。国際農研は、現地のパートナと共同で、圃場レベルでの土壌特性を解明し、養分効率の高い最適な施肥技術と育種素材を組み合わせる技術開発や、現地資源を活用した肥料開発技術の社会実装を通じ、農業生産性・農家の生活水準の向上・食糧安全保障への貢献を目指しています。

参考文献

FAO. World Soil Day. http://www.fao.org/world-soil-day/en/

(文責:研究戦略室 飯山みゆき)

 

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