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115. Biofuture Platform: ポスト・コロナの経済復興策として各国政府が取り入れるべき5つの原則

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情報収集分析

 

エネルギー産業の中でも最も労働集約的で世界的に300万人を雇用しているバイオエネルギー部門は、エネルギー・セクターの脱炭素化において重要な役割を担うことが期待されています。しかし、バイオエネルギー部門は、COVID危機で最も影響を受けた分野の一つでもあります。例えば、危機前に成長が予想されていた輸送用バイオ燃料生産は、2020年に13%落ち込むことが見込まれ、過去20年間はじめての生産減が予想されています。他方で、バイオ燃料はエネルギー・セクターの中でも、最も効果的に雇用創出ができる部門の一つと期待されています。

2020年8月12日、世界20か国が参加するバイオエコノミーの推進を目的とする国際イニシアチブBiofuture Platformは、国際再生可能エネルギー機関(IRENA)、グローバル・バイオエネルギー・パートナーシップ(GBEP)と共同で策定した、ポスト・コロナの経済復興策として各国政府が取り入れるべき5つの原則を発表しました。

1.同じ道を引き返さない(Do not backtrack)

2.生産者に対する短期的つなぎサポート(Consider short-term COVID support for producers)

3.化石燃料補助金の見直し(Reassess fossil fuel subsidies)

4.より良い再建(Build Back Better with Bio)

5.持続可能な取組への応援(Reward sustainability)

国際農研は、バイオエネルギーに関する技術開発協力の推進及び情報共有を図ることを目的として、国際再生可能エネルギー機関・革新的技術センター(IRENA/IITC、ドイツ)と共同し、情報収集・分析・提供活動を行っています。

 

参考文献

 

Biofuture Platform launches Five Principles for Post-COVID Bioeconomy Recovery and Acceleration  Biofuture Platform Aug 12. http://www.biofutureplatform.org/post/biofuture-platform-launches-five-…

(文責:研究戦略室 増山寿政)

 

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