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1134. COP29の目標・取り組み

1134. COP29の目標・取り組み
2024年11月11日から22日まで、気候変動枠組み条約締約国会議(UNFCCC)の第29回締約国会議(COP29)が、アゼルバイジャンのバクーで開催されます。
UNFCCCの最高意思決定機関であるCOPでは、2015年COP21で合意された1.5℃目標を謳うパリ協定についての実施状況の確認や、新たな目標や取り組みが議論されます。
COP29でも、気候変動対策のための資金調達を様々な取り組みが議論される予定です。
その一つが、有機廃棄物からのメタン削減(Methane Reduction from Organic Waste)です。
近年、メタン排出の加速化が指摘されており、廃棄物および食料システム由来のメタンが排出急増の背景にあると考えられています。メタン削減のためには、排出源を確定し、削減努力についての進捗状況を追跡していく必要があります。
近年、衛星データ革命により、メタン排出についてオープンで信頼性の高い実用的なデータが活用できるようになっているそうです。例えば、国連環境計画(UNEP)が運営する国際的なメタン排出観測システム(International Methane Emissions Observatory:IMEO)は、衛星データを用い、メタン排出状況をモニタリング・運用し、データを公表しています。
COP29では、廃棄物および食料システム由来のメタン削減に向け、気候政策文書における1.5℃目標に沿った定量的な目標設定・廃棄物セクターのコミットメント作業を効率化するための合意が予定されています。
(文責:情報プログラム 飯山みゆき)