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506. Fy Varyプロジェクト プロモーションビデオ公開

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506. Fy Varyプロジェクト プロモーションビデオ公開

国際農研は、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)と独立行政法人国際協力機構(JICA)の連携事業である地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)の枠組みにおいて、マダガスカルを対象に「肥沃度センシング技術と養分欠乏耐性系統の開発を統合したアフリカ稲作における養分利用効率の飛躍的向上」(通称FY VARY=フィバリプロジェクト;2017年5月~2022年9月まで)を実施してきました。

 

このたび、本プロジェクトのプロモーションビデオがYouTubeで公開されました。

プロジェクト名のFY VARYとは、マダガスカル語で「良いお米」という意味で、FertilitY sensing and Variety Amelioration for Rice Yieldの略です。マダガスカルは、日本人の2倍以上のコメを消費するアフリカ随一の稲作国です。しかし、イネの生産性は今日まで停滞し、その背景には、肥料投入の不足とアフリカ特有の風化土壌に起因する乏しい養分環境があります。 そこで、圃場の養分特性に応じた施肥技術と養分利用に優れた育種素材を組み合わせることで、養分欠乏下でも高い生産性を実現する新たな稲作技術を開発し、その普及が農家の所得や栄養改善に及ぼす影響を明らかにします。

また乏しい養分環境に適応した稲作技術が普及することで、マダガスカルや同様の栽培環境をもつアフリカの食料安定生産に貢献できます。 さらに、養分利用に優れた作物生産技術の開発は、資源多投型から省資源循環型の持続的農業への転換を実現する上でも、その成果の応用が期待できます。

さらに、本研究を通して、マダガスカルと日本の研究者の相互交流および人材育成を推進し、農業研究開発のための質の高い国際共同研究体制を構築します。

このたびYouTubeで公開したFyVaryプロジェクトのプロモーションビデオには、現職のマダガスカル農業畜産大臣も登場し、プロジェクトで開発した施肥技術P-dipping(2020年4月23日プレスリリース)や水稲新品種(2021年11月26日プレスリリース)を紹介しています。マダガスカルの稲作の様子やプロジェクトの現地での活動の様子を覗くことができます。ぜひ、下記のリンクからご覧ください。


Fy Vary Project

https://www.youtube.com/watch?v=xdv3cCCXJN4  (日本語字幕)

 

https://www.youtube.com/watch?v=u7NjUmUM45I  (英語字幕)

 

 

参考文献
FyVaryプロジェクト https://www.jircas.go.jp/ja/satreps
 


(文責:生産環境・畜産領域 辻本泰弘、情報広報室 白鳥佐紀子)
 

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