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436. 不確実性とフードセキュリティ

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436. 不確実性とフードセキュリティ

2019 年11月に新型コロナウイルス感染症が報告されて以来2年目というタイミングで、オミクロン変異株が報告され、その感染力や毒性の強さが経済回復に及ぼす影響について世界中が注目しています。

12月3日のIMFブログは、オミクロン株による不確実性に加え、 最近の燃料価格の高騰と食料価格の上昇を受け、世界の幾つかの国々は経済回復策とインフレ圧力抑制の難しい舵取りが求められていると指摘しています。ただし国ごとの状況には差ががあり、日本はデフレを経験しているところ、先進国・新興国ともに、それぞれの事情でインフレ期待のコントロールに苦労している国もあるようです。

12月6日のIMFブログによると、世界的に、最近の食料価格の上昇は、原油価格の高騰(化学肥料価格・輸送コストの上昇に寄与)、干ばつ、幾つかの国による輸出規制や備蓄行動によるものとされています。加えて、パンデミック期間中の感染防止策による流通寸断で、植え付け期における投入資材や労働者不足が生じたことも原因とされています。

サブサハラ・アフリカでは、家計の40%ほどを食費に費やさざるを得ない低所得国の家計も多く、インフレは厳しいものとなります。実際に、コロナ禍において、食料価格が消費者物価指数を押し上げています。 ただしサブサハラ・アフリカ間でも地域差が大きく、天候や為替等の要因によって、食料価格インフレがほぼゼロの国もあれば、30%のインフレを経験している国もあるとのことです。いずれにせよ、食料需要・供給への複合的な要因によるミスマッチを通じた食料価格の上昇は、フードセキュリティを脅かします。

 

12月17日にオンライン開催される国際農研-CCFS研究会ワークショップでは、気鋭の研究者らが、気候変動とコロナ禍の食料需給への影響–不確実性下のフードセキュリティについて論じます。ぜひご視聴ください。

 

気候変動とコロナ禍の食料需給への影響–不確実性下のフードセキュリティ–

主催:国際農林水産業研究センター、CCFS研究会
開催日:2021年12月17日(金) 11:30~16:15 (11:00開場)
場所:オンライン(Zoom)
プログラム:https://www.jircas.go.jp/ja/workshop/2021/e20211217
受付期間:2021年11月30日(火) 09:00 - 2021年12月16日(木) 17:00
申込受付:国際農研-CCFS研究会ワークショップ事務局
URL:https://www.jircas.go.jp/ja/workshop/2021/e20211217/entry
申込締切: 2021年12月16日(木) 17:00
Email: jircas-ccfs@ml.affrc.go.jp
備考:先着500名で締め切ります

(文責:情報プログラム 飯山みゆき)
 

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