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305. 世界牛乳の日(World Milk Day)
6月1日は、「世界牛乳の日(World Milk Day)」です。国連食糧農業機関(FAO)が牛乳の重要性を喚起し、酪農産業を称える目的で、2001年に制定されたそうです。2021年は、環境・栄養・社会経済的な観点からの酪農産業の持続性をテーマとしています。
牛乳は良質なたんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミンおよびミネラルの栄養素供給源として、人々の食生活に大切な日常食品となっています。また、牛乳は免疫力の向上や病気感染の予防など、健康的な生活に重要な役割を果たしています。開発途上国において、人口増加および経済成長にともない、牛乳・乳製品の需要量は高まっています。
開発途上国の小規模農業システムにおいては、乳牛を含めた家畜飼養が重要となりますが、乾季などに飼料が不足し、安定的な牛乳生産が行われていません。国際農研は、モザンビーク農村など制約の多い条件下で適用できる飼料開発技術の確立を目指し、これまで現地で活動する研究者や生産者が地域飼料資源を理解し活用するためのサイレージ・発酵TMR(混合飼料)調製マニュアルを作成したりしています。
参考文献
「サイレージ・発酵TMR -調製マニュアル-」英語:
https://www.jircas.go.jp/ja/publication/manual_guideline/SilageManual_en
(文責:生産環境・畜産領域 蔡義民)