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アジア・太平洋地域における食料ロスと廃棄に関するハイレベル・マルチステークホルダー協議」の開催

国名
タイ

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FAOによれば、毎年世界の生産量の約三分の一に相当する13億トンの食料が、農業生産から消費に至るサプライチェーンの中でロス(food loss:収穫後市場へ供給されるまでに失われるもの)または廃棄(food waste:小売、消費段階で廃棄されるもの)により失われています。こうした損失は、アジア・太平洋地域では生産された野菜・果物の約50%、コメの12〜37%におよんでいます。 マスコット(愛称を公募で選考中) マスコット(愛称を公募で選考中) こうした状況を背景に、同地域の食料ロス・廃棄に関する意識の向上と、持続可能な食料消費を推進することを目的として、FAOはAIT(アジア工科大学)と協力して、”Save Food Asia-Pacific”キャンペーンを1年間の予定で実施することとなりました。本キャンペーンの開始にあたり、食料ロス・廃棄の現状を知り、原因と対策を議論することを目的として、「アジア・太平洋地域における食料ロスと廃棄に関するハイレベル・マルチステークホルダー協議」(High-Level Multi-Stakeholder Consultation on Food Losses and Food Waste in Asia and the Pacific Region)がFAOとAITの共催により開催されました。 会合には、4ヶ国(インド、モルディブ、ネパール、タイ)の農業担当大臣を含む20ヶ国、国際機関(ASEAN、UNEP、WHO他)から130名を超える参加を得ました。会議では、食料ロス・廃棄に関するカントリーレポート発表、食料ロス・損失を減らすための取り組み事例の報告、意識向上、対応戦略、ネットワーク構築等のテーマに関するグループ討議が行われました。 JIRCASからは、食料資源プロジェクトで取り組んでいる地域食料資源を有効に活用するための研究ネットワークの概要を紹介しました。会議の最終セッションでは、「食料ロス・廃棄は全ての者が関係する問題であり、誰もがこの問題の解決に貢献できる」とする共同コミュニケを採択し、”Save Food Asia-Pacific”キャンペーンの開始を宣言しました。 会議の状況 会議の状況

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