研究成果情報 - 中国

国際農林水産業研究センターにおける研究成果のうち、成果が特に顕著で、広く利用を図ることが望ましいと考えられる成果を要約してご紹介しています。

各年度の国際農林水産業研究成果情報

  • 過放牧が引き起こす砂漠化の微気象学的メカニズム(1995)

    中国内モンゴル東部の半乾燥気候の草原で、ヒツジの放牧頭数を変えた放牧試験を行い、放牧強度の差異による草原の砂漠化過程を微気象の変化から調べた。過放牧により、草原植生量が減少するだけでなくヒツジの歩行数が増え、土壌が硬化した。硬い土壌は降雨の地下浸透を妨げ表面蒸発量を増大させ、植生の再生伸長を妨げた。

  • 過放牧が引き起こす砂漠化の微気象学的メカニズム(1995)

    中国内モンゴル東部の半乾燥気候の草原で、ヒツジの放牧頭数を変えた放牧試験を行い、放牧強度の差異による草原の砂漠化過程を微気象の変化から調べた。過放牧により、草原植生量が減少するだけでなくヒツジの歩行数が増え、土壌が硬化した。硬い土壌は降雨の地下浸透を妨げ表面蒸発量を増大させ、植生の再生伸長を妨げた。

  • マレイシアの直播水稲栽培における雑草イネ(padi angin)の生態と防除(1995)

    1989年以降マレイシア直播水稲栽培で問題になっている雑草イネの発生実態と雑草害を整理し、その形態変異と生態的特性から、耕種的な防除方法を明らかにした。

  • マレイシアにおける反芻家畜用尿素糖蜜ブロックの組成および製造方法(1995)

    マレイシアにおける農業副産物の飼料化の方法の1つとして、反芻家畜用の補助飼料として利用可能な尿素糖蜜ブロック組成および製造方法を開発した。

  • 熱帯におけるアブラヤシ茎葉サイレージの利用(1995)

    パーム油産業副産物であるアブラヤシ茎葉飼料としての価値を明らかにするとともに、それを熱帯の飼料に配合、給与することによって牛肉と牛乳を生産できることを実証した。

  • 地図情報処理による土地荒廃危険度の評価手法(1995)

    資源マップデータベースおよびニューラルネットワークにより土地荒廃因子を学習するモデルを構築し、荒廃危険度を地図情報により評価した。

  • 熱帯林伐採後の森林劣化要因の解明(1995)

    東南アジア熱帯降雨林は択伐ー天然更新による持続的利用が期待されているが伐採後の有用雅樹成長・増殖が悪い例が多く森林劣化が著しい。伐採後の競合植物による環境劣化、不適な伐採方法土壌撹乱などが雅樹の消失、定着・成長阻害原因であることを解明した。

  • フタバガキ科樹木の環境適応性の解明(1995)

    東南アジア降雨林の優占樹種、フタバガキ幼樹の直達光下での枯損原因は、樹体内の通水機能が低く、蒸散量調節のため日中気孔閉鎖し、光合成能が極端に低下することによることを解明した。

  • パインアップル畑における赤黄色土侵食の発生実態と軽減対策(1995)

    パインアップル畑では、作業道路に沿って斜面下方に向かって土壌浸食が起きていることを明らかにした。その軽減対策として、耕起直後より畑面にピジョンピーを、斜面の下端にウィーピング・ラブグラスを栽培したのち、ピジョンピーを刈り倒して、パインアップルを不耕起定植する方法を組み立てた。

  • 中央アジア地域の農林水産業特性及び研究技術動向(1994)

    国際農林水産業研究センターの新たな対象地域として拡大した中央アジアの農林水産業及びその研究技術動向を緊急に調査し、農畜水産業特性重要研究課題を摘出するとともに、今後の共同研究の可能性を明らかにした。

  • 中央アジア地域の農林水産業特性及び研究技術動向(1994)

    国際農林水産業研究センターの新たな対象地域として拡大した中央アジアの農林水産業及びその研究技術動向を緊急に調査し、農畜水産業特性重要研究課題を摘出するとともに、今後の共同研究の可能性を明らかにした。

  • 中央アジア地域の農林水産業特性及び研究技術動向(1994)

    国際農林水産業研究センターの新たな対象地域として拡大した中央アジアの農林水産業及びその研究技術動向を緊急に調査し、農畜水産業特性重要研究課題を摘出するとともに、今後の共同研究の可能性を明らかにした。

  • リモートセンシングデータを用いた土壌侵食現象の解析手法の開発(1994)

    衛生リモートセンシングデータを用いて,植生活動の時間的変化から広域を対象とした地域分類を行う手法及び地表面の地形・被覆の状態から土壌侵食の顕著な地域の土地劣化現象を解析する手法を検討し,有効な算定アルゴリズムを示すことができた。

  • 熱帯における野菜の重要害虫コナガの発生生態(1994)

    タイ中部の灌漑地帯のアブラナ科野菜ほ場では、コナガは雨季、乾季ともに高い増殖ポテンシアルを有し、高密度で発生していることを示した。また、コナガの体型は小型で、その年較差がほとんど無いことを明らかにした。

  • スリランカの連珠溜池灌漑システムにおける水収支の解明とモデル化(1994)

    スリランカドライゾーンでは連珠溜池かんがいシステムが発展を遂げてきたが、近年、水利秩序の悪化が指摘されている。当システムの計画的更新の必要性を基本において、簡易な水収支モデルの作成を試みた。

  • アフリカ飼養牛の環境適応性と生産性の両遺伝能力を同時に推定する手法(1994)

    アフリカ飼養牛のトリパノゾーマ及び暑熱等に対する環境適応性の指標として牛群滞在日数をとりあげ、さらに乳等の生産性の遺伝能力を同時に推定する手法を開発した。

  • 地域資源管理のためのマップデータベース構築とその汎用性(1994)

    地域レベルでの種々の土地資源およびそれらの利用状況を地図情報としてデータベース化し、土地荒廃の要因解析や地域計画等に活用できる汎用性を検討した。

  • マレーアオスジカミキリ(Xystrocera festiva)の生態と防除(1994)

    アカシア等マメ科ミモザ亜科樹木害虫、マレーアオスジカミキリの拡散は緩やかで一世代には半年~8カ月を要し、幼虫は樹幹の傷口から侵入しやすいこと等、生態的特性を明らかにした。これらの特性を配慮した造林計画、保育方法によって害虫の密度を下げる簡便な被害軽減法を示唆した。

  • 耐暑性若莢用インゲンマメ品種「石垣1号」の育成(1994)

    亜熱帯に位置する南西諸島では、高温のため夏期の野菜栽培が困難である。そこで、夏期の野菜生産品目の多様化をめざして、夏期収穫の可能な耐暑性サヤインゲン「石垣1号」を品種育成した。

  • 東南アジアのマイコプラズマ様病原体のDNA検出法の開発(1993)

    東南アジアに発生しているゴマフィロディーサトウキビ白葉病イネ黄萎病の病原体であるマイコプラズマ様微生物(MLO)DNAプローブを作成した。これらを用いることにより、迅速・確実にMLOを検出することが可能になった。