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国際機関動向

国際再生可能エネルギー機関(IRENA)「先進型バイオ燃料-阻害しているのは何か?」の概要

2019-11-20

先進型液体バイオ燃料は、排出削減目標や国際気候約束を達成するための低炭素型運輸システムの実現に不可欠である。液体バイオ燃料の利用は、既存の燃料供給インフラや車両構造の改良がほとんど不要であるため、迅速に普及することが可能であり、温室効果ガスの排出削減に資する。

本報告書は、先進型バイオ燃料への投資の阻害要因を分析したものである。バイオ燃料製造企業の責任者へのアンケート調査の結果をもとに、化石燃料と競合環境にある中でバイオ燃料の市場を開拓し、生産を拡大していくための課題について論じている。

主要な結論は以下のとおりである。

  • 先進型バイオ燃料への投資を行う上で最も重要な障害として挙げられた項目のうち、制度の不透明さが突出した要因となっている。
  • 運輸セクターの脱炭素化には、一つの手段で全体の解決を目指すのではなく、いくつかの代替燃料利用を同時に推進していく方法が望ましい。
  • 補助金水準の低さ、資金融通コストの高さ、資金アクセス機会の少なさについても、現行のマーケットにおいて障害要因とみられている。
  • 規制者が特別な推進策を講じない限り、セルロース・エタノールは第1世代エタノールとの公正でない価格競争にさらされ、市場を失うおそれが高い。
  • 温室効果ガス排出量、土地利用変化、間接土地利用変化の推計方法に関する正確性や信用性については疑問も多い。

より詳しい内容に関しては、以下のサイトを通じ報告書原文を参照のこと。

(本文)https://www.irena.org/publications/2019/Nov/Advanced-biofuels-What-holds...

なお、概要に関する本翻訳は、IRENAから公式に承認を受けたものではなく、翻訳上の誤りなどの責任は文責にある。(文責:研究コーディネーター  増山寿政)