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982. 平和のための水

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982. 平和のための水

 

3月22日は、「世界水の日(World Water Day)」です。1992年にブラジルのリオデジャネイロで開催された地球サミット(環境と開発に関する国際連合会議)で提案され、翌1993年に国連総会で定められた国際デーで、加盟国に対して、この日に各国で活動を企画するよう薦めています。2024年の世界水の日のテーマは「平和のための水(Water for peace)」です。国連の2024年世界水の日のメッセージを紹介します。


平和のための水

水は平和を生み出すこともあれば、紛争を引き起こすこともあります。水が不足していたり、汚染されていたり、人々が不平等に、あるいはまったく利用できなかったりすると、地域社会や国の間で緊張が高まる可能性があります。世界中で30億人以上の人々が、国境を越えた水に依存しています。しかし、共有するすべての水について協力協定を結んでいるのは、わずか24カ国にすぎません。気候変動の影響が拡大し、人口が増加する中、最も貴重な資源を保護・保全するために、国内外を問わず団結することが急務となっています。公衆衛生と繁栄、食料とエネルギーシステム、経済生産性、そして環境保全のすべては、十分に機能し、公平に管理された水循環に依存しているのです。


ポジティブな波及効果の創出

2024年の世界水の日のテーマは「平和のための水」です。私たちが水に関して協力することで、調和を育み、繁栄を生み出し、共有する課題に対する回復力を高めるという、プラスの波及効果が生まれます。私たちは、水は単に使用され、競争されるべき資源ではなく、生活のあらゆる側面に内在する人権であるという認識に基づいて行動しなければなりません。この「世界水の日」に、私たちは皆、水を中心に団結し、平和のために水を利用し、より安定した豊かな明日の礎を築く必要があります。


2024年世界水の日のキーメッセージ:

  • Water can create peace or spark conflict.

水は平和を生み出すこともあれば、紛争を引き起こすこともあります。水が不足していたり、汚染されていたり、人々が水を手に入れるために争っていたりすると、緊張が高まることがあります。水に関して協力することで、すべての人が必要とする水のバランスをとり、世界を安定させることができます。

  • Prosperity and peace rely on water.

繁栄と平和は水に依存しています。各国が気候変動や大移動、政情不安に対処するためには、協力を計画の中心に据える必要があります。

  • Water can lead us out of crisis.

水は私たちを危機から救うことができます。私たちは、国際レベルでの国連条約から地域レベルでの行動まで、公正で持続可能な水の利用を軸に団結することで、地域社会や国同士の調和を育むことができます。


(文責:情報広報室 金森紀仁)
 

 

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