海外連絡拠点

大韓民国で開催された第7回世界水フォーラムに参加

関連プログラム
情報収集分析
国名
韓国

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「21世紀は水の世紀」と言われています。21世紀には、世界の人口が急激に増加し、これに伴い水不足が深刻化し、水資源の獲得をめぐる争いが世界各地で頻発するとの予測から生じた言葉です。国際社会では、このような状況に基づき水問題が乾燥地域や開発途上国だけの問題ではなく、その解決に向けて国際的な取り組みが必要だという認識が広がっています。世界水フォーラムは、3年に一度、民間のシンクタンクである世界水会議によって運営される世界最大級の水問題を扱う国際会議で、第7回は2015年4月12日から17日の6日間にわたり大韓民国慶州および大邱にて開催されました。本フォーラムでは、水に関わるさまざまな分野において、国際社会が今後取り組むべき方向性を検討、形成されました。 JIRCASアフリカ連絡拠点では、「発展と繁栄のための水−食料のための水」を議題としたセッションおよびアフリカ地域の水問題を対象としたセッションを中心に参加し、最新の水に関する有用な情報を収集しました。また、水のエキスポでは、日本パビリオン内に設置したJIRCASブースで「ニジェール国での循環型水資源の有効活用」に関し、スライドと配布資料によってアフリカでの水資源に関わる取り組み事例として広報すると共に、世界水会議が主催したサイドイベントにおいて口頭発表しました。 今回のフォーラムには各国首脳、国際機関、地方自治体、民間企業および専門家など約160の国と地域から2万5000人強の参加があり、6日間の会期を終えました。東南アジアでの開催であったせいか、アフリカ大陸からの参加者が少なく残念でした。他方で、エキスポには多くの韓国の一般の方や学生らが来場し、展示内容について熱心に質問する姿から強い向上心を感じ、彼らの学習意欲を見倣いアフリカ連絡拠点での情報収集・提供業務に邁進しようと決心しました。 なお、次回の第8回世界水フォーラムは、2018年にブラジルの首都ブラジリアで開催されるとのことです。

  • 2015年以降の水開発アジェンダに関するハイレベルパネル 2015年以降の水開発アジェンダに関するハイレベルパネル
  • 水スマート農業の情報資料集とイニシアティブに関するサイドイベント 水スマート農業の情報資料集とイニシアティブに関するサイドイベント
  • JIRCASブースでの広報活動 JIRCASブースでの広報活動
  • WWCパビリオンでの成果発表 WWCパビリオンでの成果発表

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