[食料資源利用] 東アジア地域食料資源の高度利用

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農村活性化

2021-03-09

アジア各地には、西洋とは異なる地域独特の様々な野菜・果実・穀物・発酵食品やユニークな加工食品が数多くあります。また、これらの地域農産物や伝統食品には有用な成分や発酵・熟成に関与する微生物・酵素などが含まれていると考えられます。各地の地域食料資源を利用した新しい食品素材や食品加工技術を開発することにより、資源の利用価値を高めることができます。
 本プロジェクトでは、東南アジアや中国の研究機関と共同で地域食料資源を有効に活用するための研究ネットワークを構築し、それをもとに

  1. 地域農産物や伝統発酵食品から有用な成分の探索と同定および新たな加工食品への応用
  2. 穀類の多糖類、色素、香り成分などを利用した食品加工技術の開発
  3. 伝統食品加工技術の改良
    などを行います。

 これまでの取り組みの結果、タイの地域野菜に関するデータベースをインターネットで公開し、抗酸化性の高い在来野菜を使った加工米飯などを開発しました。また、中国の大豆発酵食品に血糖値を下げる働きがあることなども発見しました。米の多糖成分の部分構造や香り米の香り生成機構についても解明しています。

図1 タイの在来野菜煮汁を使い抗酸化性を 付与した加工米飯

図2 中国のいろいろな大豆発酵食品

図3 米デンプンの走査型電子顕微鏡写真

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