石垣島の熱研を学ぼう!~第17回 熱研オンライン講演会~
(昨年度までの「熱研一般公開」から名称を変更しました。「熱研一般公開」と合わせて第17回となります。)
令和5年度は、下記のとおり熱研市民公開講座を3回開催しました。たいへん多くの皆様にご参加いただき感謝を申し上げます。ご参加いただけなかった方や、参加したけれどもう一度聞いてみたい方々のために、3つの講演をビデオ化して公開します。
- 第50回熱研市民公開講座:石垣島の農業の持続的発展に研究はどう貢献するだろう?
~生産性向上と環境保全を両立する農業研究を紹介~ - 第51回熱研市民公開講座:世界の熱帯果樹の多様性を探る
- 第52回熱研市民公開講座:石垣島でのイチゴ栽培
石垣島の農業の持続的発展に研究はどう貢献するだろう?
~生産性向上と環境保全を両立する農業研究を紹介~
- 講師
- 安西俊彦(熱研 プロジェクトリーダー)
- 概要
- 00:00 はじめに
02:45 農業を取り巻く厳しい現状
10:22 政府が進める「みどりの食料システム戦略」
14:31 熱帯島嶼の農業の持続的発展に貢献する熱研の取組み
26:41 【熱帯島嶼環境保全】プロジェクト
31:23 (1)サトウキビの深植技術
33:53 (2)サトウキビにおける肥料削減技術
34:49 (3)農地における土壌流出抑制技術
36:34 (4)製糖残渣を活用した植林用の育苗ポット
38:23 パートナーシップの重要性
45:05 まとめ - 日時
- 2023年6月30日(金)19:00~20:30
- 会場
- 石垣市健康福祉センター(2F視聴覚室)
- ポスター
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第50回熱研市民公開講座のポスター
(クリックで拡大します)
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~ 熱研所長からのおすすめポイント ~
熱研ではプロジェクトを開始した当初から「南西諸島に向けた農業研究」を、熱研が行うべき重要なミッションの一つとして取り上げ、島嶼プロジェクトのような形で研究を行ってきました。2021年から始まった今中長期計画では特に、珊瑚やマングローブ等の海の生物資源を守るための農業生産のあり方を、南西諸島の基幹作物であるサトウキビ製糖工場から出される製糖残渣の有効活用を中心に考え、技術開発に取り組んでいます。製糖残渣がどのような形に加工され、農業生産に活用され、それが島嶼の生態系保持にどのように貢献するかといった視点で見ていただければと思います。
世界の熱帯果樹の多様性を探る
- 講師
- 山中愼介(熱研 プロジェクトリーダー)
- 概要
- 00:00 はじめに
03:18 我々にとって身近な熱帯果樹
05:22 アジアは世界の熱帯果樹の一大産地
07:20 熱帯果樹を巡る旅
08:07 ~(インド)
16:36 ~(ラオス)
22:01 ~(ミャンマー)
27:07 ~(マレーシア)
39:08 ~(インドネシア)
43:10 ~(台湾)
47:03 ~(シンガポール)
49:12 ~(スペイン・カナリア諸島)
53:27 ~(ガーナ)
58:28 多様な熱帯果樹遺伝資源を生かすには
1:06:39 まとめ - 日時
- 2023年9月12日(火)19:00~20:30
- 会場
- 石垣市健康福祉センター(2F視聴覚室)
- ポスター
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第51回熱研市民公開講座のポスター
(クリックで拡大します)
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~ 熱研所長からのおすすめポイント ~
熱研は国内外の熱帯・亜熱帯地域から集めてきた熱帯化果樹、サトウキビ、インド型イネ等の遺伝資源を多数収集・保存しています。その多様な遺伝資源を農業特性とともにデータベース化し、熱帯・亜熱帯地域の農家や農家を支える研究者に有効活用してもらおうと考え、研究を行っています。熱研が集めた遺伝資源にはどんなものがあって、それが農家に使われるようになるまでには、どのような農業特性を調べ、その結果を遺伝資源の活用に結びつけているのかといった育種的な視点で見て頂ければと思います。
石垣島でのイチゴ栽培
- 講師
- 中山正和(熱研 研究員)
- 概要
- 00:00 はじめに
01:41 イチゴってどんな作物?
18:33 土を使わずに野菜を育てる養液栽培
30:37 石垣島でイチゴを育てる環境制御
41:42 熱研で取り組むアジアモンスーンモデル植物工場
46:21 今後やっていきたいこと - 日時
- 2023年12月12日(火)19:00~20:30
- 会場
- 石垣市健康福祉センター(2F視聴覚室)
- ポスター
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第52回熱研市民公開講座のポスター
(クリックで拡大します)
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~ 熱研所長からのおすすめポイント ~
熱研は亜熱帯の南西諸島にあり毎年、複数回の台風や干ばつ等にさらされ、農業生産に深刻な影響を受けています。こうした気象災害による農業被害を克服するための技術として施設栽培が有効ですが、石垣島などの南西諸島では、暑さや湿度対策も同時に考える必要があります。こうした熱帯・亜熱帯の高温や多湿条件でも良く育つ施設野菜栽培管理・技術に関する研究を、高温では栽培が難しいイチゴを選んで、行っています。日本本土と較べて南西諸島で温帯野菜を施設内で栽培するためにはどのような環境管理が必要で栽培コストを下げ、経済栽培を行うためには、どのような工夫や取り組みがもっと必要になるかといった視点で見て頂ければと思います。
※ 各講演への感想やお問い合わせなどがありましたら、国際農研の「お問い合わせページ」へお寄せください。
- 主催
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国際農林水産業研究センター 熱帯・島嶼研究拠点(熱研)
- 開催日
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2024年3月1日(金)
~2024年4月1日(月)(日本時間) - 場所
オンライン
- 受付期間
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国際農研 熱帯・島嶼研究拠点(熱研)
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住所沖縄県石垣市字真栄里川良原1091-1
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電話0980-82-2306 (熱研代表)
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URLhttps://www.jircas.go.jp/ja/form/inquiry