・ベトナムメコンデルタ稲作システムの動向調査(理事長インセンティブ)
・ラオス黒米コアコレクション栽培試験の収穫作業(新需要創造)

報告書番号 出張年月 国名 関連プログラム 公表年月日
R05-0155 2023年09月 - 2023年10月 ベトナム, ラオス

成果の概要

本出張ではベトナムメコンデルタ稲作の現状と問題点、農家のニーズ、現地研究機関の研究環境・遂行能力等の情報収集を行った。メコンデルタ北部アンザン省では、輪中のような堤防を築いてイネの3期作集約栽培が行われていたが、化学肥料・農薬の多投入によって農家の生産コストに占める化学肥料・農薬の割合が高いこと、多投入にも関わらず穂数が減っていることなどが農家への聞き取り調査で分かった。
メコンデルタ沿岸部キエンザン省では、エビ-イネ輪作栽培が進められており、輪作栽培に順応した農家は化学肥料の使用などを減らし利益を上げていたが、うまく輪作栽培を実践できていない水田も周辺に見られた。
ラオスの黒米遺伝資源の評価に向けて、ラオス稲研究センター(RRC)および畑地農業研究センター(UARC)で栽培していたコアコレクションの収穫作業を行った。RRCのイネは順調に生育し、早生のイネから収穫期を迎えており、順次収穫作業を進めた。UARCでは育苗管理に不備があったため、栽培系統数および個体数は減少したが、収穫可能な個体を選び、順次収穫するようカウンタパートに指示した。

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ラオス

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