成果の概要

中央タイのロッブリー種子研究開発センターをタイ農業局のカウンターパート研究者と共に訪問し、不耕起栽培および有機物施用に関する長期連用試験圃場において土壌採取を行った。本試験圃場では、耕起・不耕起、施肥の有無、有機物施用（無施用・稲わらマルチ・堆肥）の組み合わせによって、12の処理区をそれぞれ3反復で設けている。全プロットで表層0－10 cmの攪乱土壌および不攪乱土壌を採取した。採取したサンプルは、輸入禁止品輸入許可指令書およびタイ農業局との研究資料の提供に関する覚書に基づいて日本国内に輸入した。攪乱土壌を用いて土壌の理化学性の、不攪乱土壌を用いて物理性の測定を行う。
また、デジタル土壌貫入硬度計を用いて、深度別土壌硬度の測定を実施した。さらにコンケン畑作研究所を訪問し、カウンターパート研究者と打ち合わせを行い、次回出張時の土壌の輸入と分析内容についての合意を得た。