成果の概要

令和4年度、農民参加型試験を通じて、有機資材の効率的施用方法を農家40世帯に研修した。本出張では、研修内容が参加農家の有機資材の施用方法に及ぼした影響についてモニタリング調査を実施した。その結果、研修参加農家の60%程度が研修内容を自身の圃場において実践し、土壌特性に応じて有機資材の施用量を調整していたことが明らかになった。また、JICA稲作普及プロジェクトの関係者と有機資材の施用方法について協議し、同プロジェクトの対象地域において有機資材の効率的施用方法に関する研修を実施し、その成果を検証していくことについて合意した。さらに、有機資材の長期連用区において栽培している、穂数を増加させる量的遺伝子座MP3の準同質遺伝子イネ系統について、収穫作業を実施した。