1. SATREPSマダガスカルプロのイネ生育調査、2. 耕地環境プロでの雨期作データの収集と乾期作試験の開始、3. 科研費における硫黄欠乏土壌の採取
成果の概要
1. SATREPSプロジェクトの「施肥と育種素材を統合した養分利用に優れた局所管理技術の開発」に関わる複数の現地試験において、出穂前の抜き取り調査を行い、イネ生育に及ぼす各処理の効果を確認した。また、日本大使館、JICA事務所、農業畜産水産省、FOFIFA、LRI、ONN、民間の肥料会社などの関係機関を訪問し、有望な施肥技術であるP-dippingや品種候補となる有望系統の成果進捗を共有し、次作期以降の実証試験に向けた更なる協力を要請した。
2. ガーナ北部で実施した雨季の栽培実験データを回収するとともに、養分分析と収量構成要素の解析のために同試験で得られた植物体サンプル(いねもみといねわら)を持ち帰ることで、水管理条件、ケイ酸施肥及び早朝開花QTL導入系統が、それぞれイネ開花中の群落温度と高温ストレスに及ぼす影響を明らかにするための基礎データを蓄積した。
3. 硫黄欠乏応答に対するイネの品種間差異に関する国内での評価実験に供試するため、マダガスカル北部に分布する硫黄欠乏土壌を採取、調整し、持ち帰った。
マダガスカル
ガーナ