耕地環境プロの現地試験開始

報告書番号 出張年月 国名 関連プログラム 公表年月日
H28-0112 2016年07月 - 2016年07月 ガーナ

成果の概要

ガーナ国北部州に位置するGolinga集落で、灌漑水路が整備された2筆の農家圃場を選定して、水環境と施肥処理の違いが、群落微気象の変化を介して、同地域におけるイネの生育収量および高温ストレスに及ぼす影響を観測するための現地栽培試験を開始した。本試験地点は、地球温暖化にともなうイネの高温ストレスの影響を予測するための11の国と地域を横断した国際連絡試験の1地点であり、赤道付近の高温・多湿条件かつ水ストレスに脆弱な地域に位置付けている。農家の協力のもと、いずれの圃場でも、耕耘、播種、除草剤散布など一連の作業がスムーズに行われた。一方、播種2日目の大雨により、一部の試験区が湛水したため、出芽への影響が懸念される。栽培期間中の圃場環境を記録するための気象観測装置およびモニタリング機器(土壌水分センサー、地温計、水位計、大気圧系、定点カメラ)を村落内および圃場内に設置し、初期動作の確認を行った。また、各圃場における土壌の物理科学特性を分析するために、0−15cmの表層土壌を採取してJIRCASに持ち帰った。滞在期間中に、カウンターパート機関であるサバンナ農業研究所(SARI)と今後の圃場作業とデータ観測について確認した。

ガーナ

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