1.島嶼環境プロジェクト(仮称)形成のためのFS調査、2.フタバガキ科樹種の成長応答予測のための野外調査、3.フタバガキ科樹種の材質評価のための野外調査、4.マングローブの資源量に関する調査
成果の概要
1:フィリピン砂糖統制庁(SRA)、パナイ島のアクラン州立大学ASU、Banate-Barotac Bay Resource Management Council (BBBRMC)、SEAFDEC、Philippine Reef and Rainforest Conservation Foundation (PRRCF)、Negros Prawn Producers Cooperative (NPPC)、Central Philippine State University (CPSU)の関係者と、島嶼環境を保全するためのプロジェクトの可能性について議論した。また、パナイ島においては、バタン湾の養殖業及び周辺環境の視察を行った。ネグロス島においては、陸域森林とマングローブの植林及び周辺環境の視察を行った。
2:マレーシア森林研究所のフタバガキ経済樹種を用いた植栽試験地において、埋設されたアクリル箱とスキャナを用いて取得された画像を現地で解析するための研究環境の整備を行った。また、9地域個体群から採取された苗によって構成されるShorea leprosulaのコモンガーデンの成長に関する論文執筆について打合せを行った。
3:フタバガキ林業樹種の植栽林の生産性向上のために成長に関する野外調査を行っている。これまでは成長に関する形質に着目してきたが、同様に重要な材質についても考慮するため、森林公社(サリブミクスマ)の次代検定林において非破壊調査法を用いた材密度の測定を行った。
4:フィリピンのパナイ島のマングローブにおいて、カウンターパートであるアクラン州立大学の研究者が担当している落葉落枝量調査のサンプル処理状況を確認するとともに、マングローブの細根動態の観測体制を整備した。