貯水池水位・気象観測などのデータ回収と一部観測機材の撤去、乾季の土壌水分観測機器の設置、貯水池容量の測量、課題内成果検討会の開催

報告書番号 出張年月 国名 関連プログラム 公表年月日
H29-0304 2017年11月 - 2017年12月 ラオス

成果の概要

サワナケート県クッケー村において天水田の収量調査、田面水深の観測データなどを回収し、低位水田の水稲粗収量が高位・中位の水田よりも優位に高くなること、圃場の位置による平均田面水深の差は明瞭ではないが、平均田面水深の低下により収量が低下する傾向は見られること、などが明らかになった。水田の一部を畑地転換する試験では、転換畑から表面水供給を受けた水田と対照区の何れでも乾燥ストレスは確認されず、水稲粗収量の差も見られなかった。一方、転換畑に栽培した陸稲1品種について、2 t ha-1弱の収量が得られ、転換畑への導入作物候補と考えられた。対象村の乾季畑作利用の可能性を検討するために、村内の天水田内の6箇所に土壌水分センサーを設置し観測を開始した。貯水池6基の水位観測データの回収と、3基の貯留容量の測量を行い、雨季の貯留量変化の把握と満水時の取水可能水量の試算を行った。課題1b、課題1cの水資源・灌漑に関する課題担当者の今年度の成果に関する報告会を実施した。

ラオス

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