圃場の土壌水分、表面流出、ため池水位、気象観測などのデータ回収、土壌および表面水サンプルの採取・分析
成果の概要
サワナケート県クッケー村において天水田の後背丘陵地で降雨時の表面流出の水量測定と窒素・リンの供給について定量を行い、表面水による養分供給量は極めて小さいことを明らかにした。農家圃場において実施した田面水位の観測の結果、低地部の田面水位が栽培期間を通じて高くなる結果を得た。転換畑で集水した雨水の供給を受けた水田では、3圃場のうち2圃場で対照区よりも水分条件が改善された。ただし、深刻な渇水傾向は確認されておらず、本年7月の多雨の影響によるものと考えられた。既存の6基の貯水池の水位観測から、例年より多雨傾向の本年はいずれも7月初旬に満水になったことが示唆された。
ラオス