試験圃場の表土流出観測準備

報告書番号 出張年月 国名 関連プログラム 公表年月日
H29-0085 2017年06月 - 2017年06月 パラオ

成果の概要

パラオコミュニテイカレッジ農業研究センター(PCC-CRE)において、今後実施される開発技術の評価のために、圃場ごとの表土流出のイニシャル値を測定する必要があることから、3月末に流出土壌トラップ装置を圃場ごとに設置して観測を開始した。本出張では、月平均降水量が最大となる6月を含む、2ヶ月間の流出土壌量を確認した。観測期間2カ月の総降水量は632 mmで、日最大降水量74 mm(最大時間あたり38 mm)の激しい降雨があり、6~19°の急傾斜であったが、土壌流出量は極めて小さいことが明らかとなった。同センターは表土流出に配慮した栽培法を採用しており、その効果が立証された。ただし、今後、圃場が耕起される、タロイモの収穫および植付け時には、比較的多量の土壌流出が起こる可能性もある。そこで、同センターと協議し、7月よりタロイモの全栽培期間の土壌流出を測定して、PCC-CREの栽培法の定量的評価を実施することとした。

パラオ

関連するページ