1. 土嚢積試験施工、モニタリング(アフリカ食料)、2. 天水田現況調査、試験計画作成(アフリカ流域管理)

報告書番号 出張年月 国名 関連プログラム 公表年月日
H28-0227 2016年09月 - 2016年11月 ブルキナファソ, ガーナ

成果の概要

(アフリカ食料)
土嚢とソイルセメントを用いた嵩上げ工(土嚢積)試験施工地における降水量データ、定点カメラ映像及びダッグアウト量水標観測データを回収した。回収したデータから、越流は7月18日より始まり以降継続していること、また、ダッグアウトの越流場所は時間降雨量によっては単一ではなく複数になることが確認された。加えて、土嚢積の下部から漏水があることが確認され、出張期間中はまだ越流水があるため次回出張時に対処することとした。土嚢積技術の普及に関し、ソイルセメントの材料となる土(粘土・シルト分10%未満、かつ砂分を含めた含有量が55%未満)の入手可能性を調査した結果、住民が家屋建設用の土について粒度調整を行っている例が有り、その習慣を利用することでソイルセメントに適した土へ粒度調整が可能と思われた。また住民組織によるダッグアウト維持管理の現状について調査を行った結果、住民はその必要性を認識しているものの、行動に移すには行政等外部の関与が必要であると推測された。
(アフリカ流域管理)
天水田現況調査の結果、在来種は、改良品種の作付け地と比べて湛水期間が長い圃場で作付けされていた。また、在来種作付け圃場では流水に対する耐侵食性を改善した畦を、改良品種作付け圃場では透水性の低い材料を用いた畦を導入することで収量改善が図ることが可能と思われた。試験計画に関し、ガリ発生地及び裸地を対象に圃場造成を行うことを想定していたが、該当する条件に合致するサイトが無く、湛水域内でより標高の高い地点を対象とすることとし、また裸地の多くは土壌肥沃度が低いことからその対策もあわせて検討することとした。ブルキナファソ国での稲作振興政策等に関して、JICA専門家等から情報収集を行った。 

ブルキナファソ
ガーナ

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