科研:低リン条件下におけるリンの吸収と利用効率を高めたイネの創出
成果の概要
本研究は、「リン欠乏耐性イネが如何にリンを吸収し効率良く利用しているか?」について分子生物学・植物生理学的アプローチにより解明すると共に、それらの機能を低リン圃場において検証し、より効果的な育種利用・イネ創出につなげることを目的としている。本出張では以下の活動を行った。
[ドイツ マックスプランク研究所]
リン酸欠乏条件のイネのサンプルを用いたメタボローム解析結果およびリン利用効率に関する協同研究の解析結果について討議し、解析結果の論文化と次の研究計画についての話し合いを行った。
[マダガスカルFOFIFA(国立農村開発応用研究センター)]
FOFIFAとの共同研究で、マダガスカルのリン欠乏圃場で栽培したリン欠乏耐性系統と標準品種IR64との交配集団(F3)の形質評価および収穫作業を行った。今後現地で収集した表現型データを用いてQTL解析を行い、新たな低リン耐性に関連したQTLの探索を行う。
マダガスカル
ドイツ