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国際連合食糧農業機関(FAO) 2018年「食料見通し2018年7月 [Food Outlook - Biannual Report on Global Food Markets, July 2018.]」概要

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FAOが年に2回発行する「食料見通し」は、世界の食料・飼料市場の動向について報告する。2018年7月10日に発表された報告書によると、世界の食料輸入額は年率8%で増加を続け、2017年時点で、2000年水準の3倍の1. 43兆ドルに達した。特に、低開発諸国では、基礎的な食料ニーズを満たすのに国際市場に依存を高めざるを得ず、輸出で得た外資収入の28%(先進国では10%程度)にも相当する額を輸入食料に支払わざるを得なくなっている。世界の食料輸入額は今後も増え続け、最も貧しい食料不足低所得国では未だに主食である穀類が輸入内訳の多くを占めている。一方で、先進国では高額な魚類を含む動物性タンパク質などが多い。

より詳しい内容に関しては、以下の報告書原文を参照のこと

FAO. Food Outlook - Biannual Report on Global Food Markets, July 2018.   http://www.fao.org/3/ca0239en/CA0239EN.pdf

なお、概要に関する本翻訳は、FAOから公式に承認を受けたものではなく、翻訳上の誤りなどの責任は文責にある。

(文責:研究コーディネーター  飯山みゆき)

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