フィリピンにおけるナマコ中間育成技術開発にかかる現地調査および研究打合せ
成果の概要
カウンターパート機関である東南アジア漁業開発センター養殖部局(SEAFDEC/AQD、フィリピン)において、ハネジナマコの中間育成実証試験の現地調査を行った。調査はフィリピン・パノボロン島の北側と西側の2か所において、大小2種類の海底中間育成施設を用いて実施している。社会実装に向けた大型海底中間育成施設での実証試験では、2地点とも放流3ヶ月後に平均湿重量が100g以上に成長したことを確認した。小型海底中間育成施設での実証試験では、生残率ならびに成長率ともに昨年度の同時期の実証試験と同様の結果が得られた。このことから、ハネジナマコの放流による成長や生残の年変動は小さく、放流場所や放流時期の影響が大きいことが示唆される。
また、現地担当者およびSEAFDEC/AQD幹部らと面会し、研究の進捗状況を報告するとともに、2024年11月に開催する年次会合およびワークショップについて意見交換を行った。
フィリピン