成果の概要

カウンターパート機関である東南アジア漁業開発センター養殖部局（SEAFDEC/AQD、フィリピン）において、ハネジナマコ中間育成技術開発の現地調査を実施した。実験サイトであるイガン海洋実験所（フィリピン・ギマラス島）では、12月から開始している海底飼育でのハネジナマコの生残・成長のモニタリング調査を行った。同時に海況環境（波流れ、塩分水温、水深、気象計）を観測する機器類の点検を実施した。また、次年度の調査地であるパノボロン島を訪問し、現地担当者と事前調査、海底飼育施設の設置、観測機器の管理、調査方法などの具体的な工程について合意した。モロカボ（フィリピン・ネグロス島）において、ハネジナマコ養殖のモデル化にかかる地元住民による養殖の実態を調査するため、現地担当者らと養殖システムにかかる制限要因、解決すべき課題について意見交換を行った。また、アクラン州立大学（フィリピン・パナイ島）を訪問し、パナイ島北部におけるマングローブ林周辺における中間育成の可能性について意見交換を行った。