フィリピンにおけるナマコ中間育成技術開発にかかる現地調査および研究打合せ

報告書番号 出張年月 国名 関連プログラム 公表年月日
R05-0055 2023年07月 - 2023年08月 フィリピン

成果の概要

カウンターパート機関である東南アジア漁業開発センター養殖部局(SEAFDEC/AQD、フィリピン)において、ハネジナマコ中間育成技術開発の現地調査を実施した。実験サイトであるSEAFDEC/AQDのイガン海洋実験所(フィリピン・ギマラス島)では、4月から開始した海底中間育成施設によるハネジナマコの生残・成長にかかる調査を行った。昨年度の低水温期に実施した試験と比較して、本実験ではナマコの生残率は高く、成長率も良いことが確認され、中間育成の目標である平均湿重量50g以上の育成を達成できる見込みとなった。
新たな実証試験の調査地であるパノボロン島において、研究概要ならびに設置する観測機器の説明を住民に行い、海底中間育成施設や観測機器管理について合意を得た。また、パノボロン島での実証試験の開始に当たり、実証試験予定地での水質・底質の予備調査を行った。同時に、降雨による塩分変化や強風による海底中間育成施設の維持・倒壊条件を把握するために気象計の設置を行った。実証試験を開始するにあたり、現地担当者と海底飼育施設の設置および実証試験開始の具体的な工程について協議した。

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