1.世界蔬菜センターにおけるトマト、アマランサス遺伝資源の表現型及び栄養性の評価、2.タンザニアにおける市販野菜品種・地域野菜及び研究ニーズの調査

報告書番号 出張年月 国名 関連プログラム 公表年月日
H31-0359 2019年10月 - 2019年12月 台湾, タンザニア

成果の概要

1. B2不良環境耐性作物開発5a
世界蔬菜センター (WorldVeg) に滞在し、トマト及びアマランサス研究の実施に向けて、関係研究者と協議した。また、表現型解析ツールPhenospex system を用いて、バイオマス、草丈など様々な表現型データを収集した。獲得したデータを使用し、データ解析方法を検討している。バーコード遺伝子であるmatK遺伝子を用いて、全系統の系統解析を実施したところ、Grain, Hybrid, Leafy の3種に分類され、Viljoen Eら (2018)と同様の結果が得られた。
2. H31理事長インセンティブ
アフリカの途上地域において、市販されている野菜品種 (特にトマト) 及びWorldVeg タンザニア支所で保存される地域野菜等の情報、表現型・形質等の調査を実施するために、タンザニアのアルーシャ・モシ周辺の農家及び市場、キリマンジャロトレーニングセンター、WorldVeg タンザニア支所、JICAのTANSHEP事務所等を訪問し、様々な研究者、農家と議論・調査を行った。タンザニアの野菜生産、保存、市場、流通等における多様な問題を把握した。一つのアプローチを実施しても、上記のような多様な問題は、タンザニア国内の社会・経済全体に顕在しているため、改善が難しいと考えられた。例えば、野菜栽培を改善し、野菜の収量が増加しても、市場・流通など経済体系における問題は解決しておらず、農家の所得向上は難しいと考えられた。以上のことから、社会全体の体系改善が求められるため、多種多様なアプローチが同時に必要であると考えられた。

台湾
タンザニア

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