成果の概要

タイ王立森林局のチーククローン検定林では、植栽図と実際に生育しているクローンとの配置に矛盾があることが指摘されている。育種を行う上で重要な形質に関連した遺伝子座の探索を行うためには、精英樹のクローンを正確に把握し、実験・解析に用いることが必要不可欠である。しかしながら従来のクローン識別法では、タイ国内で実験・解析を行うことが極めて困難であった。そのため、次世代シーケンサーを用いたSNP（一塩基多型）検出法の1つであるMIG-seq法（Multiplexed ISSR genotying by sequencing）の適用を試みた。この結果、タイ国内において、簡便かつ低コストでクローンを識別する手法について一定の知見を得た。