技術情報伝達と普及活動動機づけ調査

報告書番号 出張年月 国名 関連プログラム 公表年月日
H30-0157 2018年08月 - 2018年09月 マダガスカル

成果の概要

稲作技術普及を展開するJICA技術協力プロジェクト(PAPRIZ II)のサイトにおいて、プロジェクト参加農家を対象に技術情報伝達と動機づけに関する聞き取り調査を実施した。技術普及に有効と思われる自発的な農家間の情報伝達として、親族や知人を中心とする「親密継続型」と居住地から離れた他人を対象とする「広域拡散型」があることが分かった。前者は、短期間に多くの者に情報を拡散することは期待できないが、情報の受け手からのフィードバックが期待できるので、正確な情報の伝え方やさらなる技術改良のヒントを得るという点で有効と思われる。後者は、広域に情報を広めることが期待できるが、コミュニケーションが一方通行になりがちなので正確な情報の伝え方やその後のフォローアップなどの支援が必要と思われる。また、動機づけに関する調査を実施して、動機づけ及び動機づけに関わる欲求充足の度合いを調べることを目的とした。動機づけに関しては、本年2月の調査に引き続き、この地域におけるプロジェクト参加動機の質は自己志向的な自律的と外発的な他律が優勢であることが示された。動機づけ及び欲求充足を量的に測定する方法の開発に関しては、昨年8月、本年2月よりも改善されたものの、実用化のためにはさらなる改良が必要であることが示された。

マダガスカル

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