小麦イニシアティブジャンボリー等への参加のため

報告書番号 出張年月 国名 関連プログラム 公表年月日
H30-0118 2018年06月 - 2018年07月 ドイツ

成果の概要

1)麦類遺伝子命名法についての合同会議
国際的な小麦研究のプラットフォームである小麦イニシアティブ(WI)で、小麦情報(WheatIS)の専門家作業グループ(EWG)と品質のEWGと麦類遺伝子命名法についての合同会議を行った。参加者は6カ国10名で、日本から出張者を含め2名参加した。この会議では、ヨーロッパを中心に進められている小麦全ゲノム遺伝子情報の機能解析と、国際的に認められ日本のNBRPの元で維持されている小麦遺伝子型カタログをつなげていくことの重要性について共有し、今後どのように小麦全ゲノムデータを育種に有効利用していくか議論した。また、今後も議論を進めゲノムデータとカタログのリンクの必要性などについての論文として取りまとめることとなった。日本のこれまでの小麦研究が今後の国際的な小麦研究に存在感を示し、大きく貢献できる機会であると考えられた。
2)小麦イニシアティブ(WI)合同会議、専門家作業グループ(EWG)ジャンボリー
参加者は14カ国から45名で公的研究機関、大学、種苗会社から参加があった。小麦イニシアチブの代表から、これまでの経緯、特に小麦イニシアチブの事務局となる機関がフランス国立農業研究所(INRA)からドイツのJKIに移ったことが報告された。各EWGの報告では10のEWGと関連する3つのプロジェクトから報告があり、今後の方向性、グループ間での連携の可能性について議論が行われた。小麦全ゲノム情報をどのように表現型、栽培特性、収量性、品質につなげていくか、精密表現型分析、栽培モデル、肥料利用効率の向上、品質遺伝子型解析など様々なアプローチで国際的な活動が進められていることが把握できた。これらの会議に参加することで、海外の研究者と情報交換ができ、今後の連携についても具体的な話ができて大変有意義であった。

ドイツ

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