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農学知的支援ネットワーク(JISNAS)とワーゲニンゲン大学研究センターによるジョイントセミナー・ワークショップで講演

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農産物安定生産

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JIRCASの小堀陽一主任研究員は、2018年2月3日から4日にイエジン農業大学(ミャンマー)で開催された、<農学知的支援ネットワークとワーゲニンゲン大学研究センターによるジョイントセミナー・ワークショップ “IPM Seminar and Workshop on Improvement of Agricultural Research and Application(農学研究およびその応用力向上のための総合的病害虫管理に関するセミナーおよびワークショップ)”に出席し、基調セッションにおいて講演を行いました。セミナーには、イエジン農業大学の教官および学生のほか、ミャンマーの農学研究者など200名以上が参加し、熱心に聞き入り、多くの質問がありました。

小堀主任研究員は“Development of IPM System for Sugarcane White Leaf Disease based on the Ecology of the Vector Insects(媒介虫の生態を基礎としたサトウキビ白葉病の総合的病害虫管理体系の開発)”という講演で、仮説の立て方とその検証方法およびデータの解析法を考えるための実例として、サトウキビ白葉病の総合的病害虫管理体系開発に関する研究を紹介しました。サトウキビ白葉病は、感染したサトウキビを種茎として定植する場合のほか、媒介虫によっても拡散され、治療法が開発されていないため、サトウキビの生産性を著しく低下させる深刻な病気です。近年、その分布域が拡大し、分布域におけるサトウキビ栽培の経済性が大きく低下しています。講演後の質疑応答においても、発病株の空間分布を解析する統計手法や研究に使用された機材の詳細など、イエジン農業大学の研究能力の向上に役立つ情報を提供しました。また、ミャンマーにおけるサトウキビ白葉病の被害状況について情報交換を行いました。

小堀主任研究員がサトウキビ白葉病に対する総合的病害虫管理体系を開発するための研究の流れについて説明((株)日本開発サービス撮影)

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