SATREPSマダガスカルプロジェクト課題4に関する現地調査および研究協力機関との打ち合わせ
成果の概要
調査対象地であるアンカラファンチツィカ国立公園とその周辺において、森林流域上流部にあたる国立公園内の森林において、蒸発散量の推定を目的として、昨年度、設定・観測を開始した遮断蒸発量観測プロットの、林内雨量、樹幹流量観測機材、プロット内の樹木の位置の測量を行い、平面図を作成した。加えて樹木の毎木調査(樹種の記載、胸高直径・樹高の測定)を実施し、樹木リストを作成した。次に、昨年度の予備調査の結果選定された、水文観測候補地に観測設備の設置作業を開始した。候補地は上流域が森林植生で覆われている流域と、火災・伐採などで荒廃地化した流域を上流にもつ流域でアンブディマンガ村に位置する。両流域で、林地から平地(水田)に流下する地点に量水堰を設置し、水位計、濁度計、データロガーなど量水・記録装置の設置を行った。現地調査は、アンタナナリボ大学放射線研究所(LRI)からの研究者と協力して実施し、調査期間中、今後の水文観測等の進め方について議論を行った。
マダガスカル