成果の概要

気候変動総合プロジェクトおよび外部資金「ムーンショット型研究開発事業／地球環境再生に向けた持続可能な資源循環を実現／岩石と場の特性を活用した風化促進技術"A-ERW”の開発」に関連し、熱帯・島嶼研究拠点で実施している屋内ライシメータを用いた栽培試験について、ヨーロッパ地球科学連合（EGU）において発表を行った。高温により有機物分解量が卓越する熱帯においては、温帯湿潤地域で開発の進んできた有機物施用などの営農管理の有効性が低いことが指摘されている。そこでプロジェクトでは、半炭化物などの難溶性炭素や岩石風化促進（ERW）による無機炭素貯留の可能性を検討している。本学会では、両資材の施用による陸稲生育及び炭素収支の定量評価について発表した。また、関連するセッションの研究者と意見交換を行った。予定していた国際応用システム分析研究所（IIASA）への訪問については、先方と調整がつかず中止した。