カキ稚貝の中間育成装置を用いた現場実用化

報告書番号 出張年月 国名 関連プログラム 公表年月日
R05-0369 2024年02月 - 2024年03月 マレーシア

成果の概要

エアレーション付き改良型中間育成装置を用いて現地のカキ養殖場にて初期稚貝への育成効果試験を実施し効果の有無を検証した。また、比較対照として通常用いられる提灯篭や同篭にエアレーション機能を付けた篭も設けて、改良型中間育成装置との差異を比較した。その結果、試験期間中の塩分は乾季のため安定し、餌も豊富だったため全区で生残状況が良好だったが、改良型中間育成装置では特に貝殻の伸長が良好だった。本結果は、現地の養殖業者とも知見を共有して同装置の実地運用に向けて打ち合わせ、現場での活用体制の具体化を進めた。また、出張期間中に定期採集されたカキのホルマリン固定標本の計測と解剖処理を行うとともに、漁場で観測されうる水温である30℃下での貧酸素水・低塩分に対するカキへの影響(生残、生理変化等)を室内実験で検討した。

マレーシア

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