成果の概要

タンザニア・キリマンジャロ州のローアモシ灌漑地区において、灌漑水の不均等な配分が農家に与える影響に関して予備調査と本調査の準備を完了した。水利費や肥料の価格など現況把握と並行して、事前に実施された合計216圃場の水位データを基に、各ブロックの関係者（ブロックリーダー、水管理責任者）に水位に差が出る理由およびその影響について聞き取りを実施した。
水位に差が出る理由について、圃場の位置によって灌漑水の配分が不均等となること以外に、減水深が大きいなど土壌状態に問題があるとの証言を得た。調査対象のブロックの一つではまだ出穂して日が浅く、収穫までに時間がかかる様子が見られたため、調査開始日を約２週間延期し、当初計画していた調査員訓練を対面式からオンライン形式に変更、会場手配などの準備を行った。