SATREPSプロ OPT高糖度化試験における樹液およびデンプン濃度分析およびパーム苗木栽培試験、バイオマス認証等の意見交換

報告書番号 出張年月 国名 関連プログラム 公表年月日
R04-0264 2023年02月 - 2023年03月 マレーシア

成果の概要

マレーシア理科大学(USM)にて、1)高糖度化メカニズム解明、2)オイルパーム古木(OPT)農園内放置がパーム生育に与える影響を解明するための試験について、1)の課題では、OPTに含まれる樹液の糖・OPTデンプン解析、およびトランスクリプトーム解析に向けた試料調整、2)の課題では、パーム残渣が苗木生長に及ぼす影響を調べるため、OPTを土壌中に混ぜ込んだ苗木を使った栽培試験、栽培土壌中からの菌の分離、シーケンス解析による同定を進めた。また、現在までに得られている試験データについて、担当研究者との打合せおよび今後の方針についての確認を行った。高糖度化メカニズム解明については、USM工学部構内にある高齢樹で痩せているパーム幹および、病害感染疑いパーム幹の伐採を行い、デンプン分析および発現遺伝子同定のためのトランスクリプトーム解析用サンプルの収集を行った。社会実装に向けた意見交換として、パームの副産物を利用することに関してライフサイクルアセスメント(LCA)評価を行っているXiamen University Malaysia(XMUM)、固形および農業廃棄物利用を進めている現地企業、Malaysian Palm Oil Certification Council(MPOCC)と、OPT等のペレット製造や排水処理による副産物の有効利用を進めるパーム産業の持続可能性について意見交換を行った。

マレーシア

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