成果の概要

環境適応型林業プロでは、東南アジア等の熱帯林の固有遺伝資源について、その特性、機能や環境変化への適応能力を明らかにし、それに基づいて林業生産力と環境適応性を強化するための造林技術を開発することとしている。そこで、本出張ではタイ、マレーシアのカウンターパート（CP）機関で、対象樹種や実験計画について協議を行なった。タイではタイ王室林野局とワークプランについての話し合いを行い、チークとローズウッドについて育種のための試験研究を行うことで合意し、ワークプラン（WP）の改定作業に着手した。またカセサート大学と協議を行いローズウッドの遺伝的特性の解析を行うことで合意した。マレーシアではマレーシアプトラ大学と共同研究に関する覚書（MOU）締結についての協議と内容の修正作業を行なった。また同大学演習林の現地視察を行ない、試験地の保全状況と今後の調査が可能であることを確認した。マレーシア森林研究所を通じてセランゴール州内の既存試験地で樹木木材試料の採取を行い、同研究所内に試料を保管した。