成果の概要

1. 環境適応型林業プロでは、東南アジア等の熱帯林の固有遺伝資源について、その特性、機能や環境変化への適応能力を明らかにし、それに基づいて林業生産力と環境適応性を強化するための造林技術を開発することとしている。そこで、本出張ではマレーシアのカウンターパート（CP）機関で、今年度の報告と次年度の実験計画についてmanagement committee集会を行ない協議した。特に、チクス森林保護区での研究実施には森林局からの研究許可が必要であるため、ペラ州森林局を表敬し研究内容の概要を説明し、許可申請についての了解を得た。またチクス森林保護区で過去に調査した植栽プロットを確認し、次年度以降の調査の進め方について検討した。
2. 科研費プロジェクトではシンガポール・ブキティマ自然保護区に外来樹種の動態を調査するプロットの設置を行い、成長量や枯死率のデータ取得を開始した。