成果の概要
環境適応型林業プロジェクトの担当課題では、熱帯林遺伝資源の環境適応性評価の一つの指標として、遺伝子型を利用し、環境応答予測モデルの開発を目指している。今後熱帯域では、乾燥の強度や頻度が増加すると考えられており、乾燥への応答を遺伝子レベルで明らかにし、モデル開発に応用する必要がある。そこで、本出張では、カウンターパート(CP)機関であるマレーシア森林研究所において、重要林業樹種である複数のフタバガキ科樹木の実生を対象に乾燥実験を行い、乾燥応答に関連した遺伝子の単離を目的とした遺伝子発現解析を行った。