成果の概要

カウンターパート機関（ウボンラチャタニ大学農学部）を訪問し、水産学科教員と小型在来淡水魚類・エビ類の増養殖に関する研究計画の具体化、および修正を図った。また、同学部のウエットランドの植物学者/副学部長（アクアポニック）、水田養魚を意図して稲研究の准教授、小型淡水魚の発酵食品分析のために食品科学の准教授と研究連携について確認を行い、快諾して頂いた。現地への成果普及を意図してタイ水産局（DOF；水産研究所・普及所）を表敬訪問し、関係者への研究計画説明、意見交換の上、今後の研究活動・普及協力について大筋で合意した。ウボンラチャタニ大学農学部の養魚施設の現況を確認し、カウンターパートら協力の下、遊休状態にあった飼育設備の一部を修繕・整備した。同時に、野外で対象魚種を採集し、環境操作による種苗生産の予備試験を実施した。しかし、出張中に馴致期間を十分にとれず、産卵には至らなかったため、現地スタッフのみで再度実験を行える体制を構築した。2022年6月より毎月1回、現地での収集を依頼している小型在来淡水魚類・エビ類の生活史研究用標本を確認し、魚類の耳石標本を確保した。