フィリピン稲研究所及びセントラルルソン大学における研究打合せ

報告書番号 出張年月 国名 関連プログラム 公表年月日
H30-0367 2018年12月 - 2018年12月 フィリピン

成果の概要

今回の出張では、フィリピン稲研究所に導入する、フィリピン稲研究所と国際農研が開発しているイネ系統に関する試験計画会議に参加し、フィリピン稲研究所の受け入れの体制とシステムを把握することを目的とした。フィリピン稲研究所で育成した系統は、6 t/haの収量を超えた系統を、品種登録の審査をするNational cooperative testing (NCT)に回す、という方針である。さらに、既に登録されている品種を遺伝背景とした準同質遺伝子系統であれば、品種登録が比較的早く進むことも確認できた。さらにNCTに進めなかった系統についても、特有の性質や遺伝子を導入した系統は、The Philippine Plant Variety Protection Office(PPVPO)に登録することがある。PPVPOに登録することで、フィリピン国内の研究者や育種家が系統を育成母本としたとき、系統のオリジナリティを主張でき、系統育成者の権利を守るシステムとなっている。また、フィリピン稲研究所の圃場管理状況を紹介され、灌漑水田、天水田において、2段階の窒素施肥を組み合わせて、生産性を評価できることが分かった。

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