JIRCAS国際シンポジウム2025開催のお知らせ
-アジアモンスーン地域への日本の技術展開と食料システム変革の最前線を発信-
令和7年10月2日
国際農研
ポイント
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概要
国際農研は、2025年10月27日(月)に一橋講堂(東京都千代田区)にて、JIRCAS国際シンポジウム2025「アジアモンスーン地域における農林水産業技術の実装加速化 ―生産力向上と持続可能な食料システム構築に向けた進展と展望―」を開催します。
本シンポジウムでは、2026年3月で区切りを迎える「グリーンアジアプロジェクト」の成果を中心に、アジアモンスーン地域における農林水産業技術の実装と持続可能な食料システムへの転換について議論します。国際社会の動きと足並みを揃えながら、世界の食料安全保障、気候変動対策、持続可能な開発にどう技術で貢献できるのかを共有し、次のステップに向けた展望を描きます。
2021年の国連食料システムサミット(UNFSS)以降、世界は食料システムの大変革期を迎えています。気候変動や地政学的リスクが食料価格・供給に大きな影響を与える中、2030年のSDGs達成、さらにはパリ協定の温暖化目標への貢献が喫緊の課題となっています。特にアジアモンスーン地域は世界人口の半数以上を抱え、穀物、畜産、水産を支える「世界の食料供給拠点」とも言える存在であり、その安定と持続可能性は国際社会にとって極めて重要です。
こうした状況を踏まえ、日本政府は「みどりの食料システム戦略」(2021年)、「日ASEANみどり協力プラン」(2023年)などを推進し、2025年には新たな国際イニシアティブ「MIDORI∞INFINITY(ミドリ・インフィニティ)」を発表しました。これに呼応して国際農研は、多国間協力を通じてアジアモンスーン地域に生産力の向上と持続性の両立に資する技術の適用を加速化することを目的とした「グリーンアジアプロジェクト」を推進しています。今回のシンポジウムはその成果と教訓を広く発信する場となります。
さらに会場では、技術カタログ掲載のパネル展示や紹介も行い、各国在京大使館、研究機関、大学関係者、民間セクターなど幅広い参加者との交流・ネットワーキングの場を設定します。
【開催概要】
JIRCAS国際シンポジウム2025:アジアモンスーン地域における農林水産業技術の実装加速化 ―生産力向上と持続可能な食料システム構築に向けた進展と展望―
- 開催日時:令和7年10月27日(月)13:30~17:15
- 開催場所:一橋大学一橋講堂(東京都千代田区一ツ橋 2-1-2)
Zoomウェビナーを利用したオンライン視聴を併用 - 主催:国際農研
- 使用言語:日本語・英語(同時通訳あり)
- 参加費:無料(どなたでも参加できます)
- 申込方法:国際農研のホームページからお申し込み下さい。
(申込締切: 令和7年10月27日(月)12:00)
https://www.jircas.go.jp/ja/symposium/2025/e20251027_jircas
* 会場参加者には講演要旨集を配布、質疑応答にも参加いただけます。
【プログラム】※若干変更となる場合があります。
時間 | 内容 |
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13:30-13:40 |
開会挨拶 |
13:40-15:00 | セッションⅠ 食料システム変革 – 2021年以降の進展と達成 ・Dr. Stefanos Fotiou(国連食料システムコーディネーションハブ事務局長) ・Dr. Pham Quang Minh(ASEAN事務局 食料・農業・林業担当課長) ・農林水産省 |
15:00-15:45 | セッションⅡ 技術カタログの紹介&ネットワーキング |
15:45-16:15 | セッションⅢ 国際科学諮問委員による食料システム変革に向けた取り組みの紹介 ・マレーシア、タイ、インドネシアの研究所の代表が参加 |
16:15-17:10 | セッションⅣ パネルディスカッションと質疑応答 ・登壇者および国際科学諮問委員他 |
17:10-17:15 |
閉会挨拶 |
問い合わせ先など
国際農研(茨城県つくば市) 理事長 小山修
- 研究推進責任者:
- 国際農研 プログラムディレクター(情報) 飯山みゆき
- 研究担当者:
- 国際農研 社会科学領域長兼プロジェクトリーダー 舟木康郎
国際農研 社会科学領域 主任研究員 小林慎太郎 - 広報担当者:
- 国際農研 情報広報室長 大森圭祐
プレス用 e-mail:koho-jircas@ml.affrc.go.jp